2014年5月3日土曜日

チューンナップ:ファイルのメンテナンス

一度間違って書きかけで公開してしまったのですが、写真付きでもう一度公開です。

チューナップに欠かせないファイルですが、これも刃物なので、よく切れる物を使うのが上手くエッジを仕上げるコツです。
ファイルの切れ味は、元のファイルの素性とか研ぎ方にも大きく左右されますが、普段の扱い方次第で寿命がかなり違います。

削り方とか持ち方とかはYoutubeなどにもたくさん動画があるのでそこにまかせるとして、あまり載っていない、地味だけどファイルを長持ちさせるための基本的なメンテナンスについて書いてみます。

■目詰まり対策
エッジとファイルの間に余計な削りカスがあればまともにエッジを研ぐことはできません。
ファイル側の目詰まりをとるために、真鍮ブラシを使います。私の使っているブラシは、15年ぐらい前に買った物で800円ぐらいでだった気がします。
ポイントは、鉄製のファイルより柔らかい真鍮のブラシということ。これより硬いとファイルが痛んでしまいます。逆に、古い歯ブラシでは、毛が柔らかすぎて削りカスが落とせません。
私のブラシはコンケストのものですが、それこそDIYのお店で代用品を買っても問題無いと思います。ただ、あんまりブラシがまばらだと使いにくいでしょうね。




北岡ヤスリさんのおまけの紙によると、目詰まり対策にはあらかじめチョークを塗るのもよいそうです。油が抜けるのでよくないという説もあるそうです。私は使わないで保管しているオフシーズンが長いので、油が抜けるのは避けたいところですが、そのうち試してみたいです。

■削りカスの除去
さらに、削りカスはスキーの上にも残っています。
これを無視してファイルをかけると、エッジに焼きが入ったり、ファイルがなまったりする原因になるので、きっちり落としてあげる必要があります。
これも最初は、真鍮ブラシで落としていたのですが効率悪く、今はベラークの椎木さんの真似をして毛足の長い刷毛で落としています。


この刷毛は絵の道具が置いてあるお店で買いました。10年ぐらい前で2500円ぐらいだったと思います。
腰があって毛先がなめらかで、削りカスを落とすには完全にオーバークオリティですが非常に便利です。

■ファイルのしまい方
ファイルを保管するとき、ファイルとファイルがぶつかるとあっさり切れ味が悪くなってしまいます。
なので、買った時のビニールケースに入れるとか、布のヤスリいれにいれるとか、基本的です。カッコいいヤスリ入れがあればいいのですが、私は買ったときの袋を使っています。




と、地味目な作業ですが、これらをやるようにしてからファイルの切れ味が長持ちして、エッジの仕上がりもよくなりました。おすすめです。


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