公開するのを忘れていましたのでちょっと古いお話しです。
今日もブーツオタクは、足首の前傾角の悩みが尽きない日々を過ごしております。
例によって心の整理というか、近日予定されているスキーブーツR&Dのカウンセリングを受ける前に聞きたいことを整理するためにここにメモを書いて残しているという次第です。
さてさて。その昔ローラースケートブームというのがあり、ワタクシも御多分に洩れずとうか、人一倍これに染まった小学生時代を送りました。当時、子供が使うローラースケートの主流は、サンダル式なんていう車輪のついた台の上に普通の靴を縛り付けて滑るタイプでした。これは今のインラインスケートの靴のように足首の角度を制約するものはありません。このため、足首のアシストがないので高速の安定性はありませんが、自分の感覚だけで足首の角度を調整する必要があり、気がついた時には滑るスポーツでの足首の前傾角というのがどうあるべきかという感覚を身につけることができました。
結果的にこの感覚はスキーを始めてからもぶれることはなかったので、自分としては正しい感覚だと思っています。
そしてこの感覚に照らし合わせると、RedSterの足首の前傾角はやっぱり深いんですよねぇ。
つまり40過ぎのおっさんは、30余年前からの引き継いでいる感覚を覆せずに困っていると。そして、
「これってもしかしたら、おっさん故に、単に新感覚についていけてないのではないか?」
という不安にも襲われていたわけでもあります。
さて私が大騒ぎしている前傾角なのですが、
正確にはRedSterの特にロアシェルの前傾角は製品としては変えていないそうです。
でも私のみた限りではアッパーカフの固定方法は変わっています。従来のRacetechと同じように、ロアシェルの立ち上がりの角度をよりゆるく設定することはできなくなったようです。つまり
Racetechでのきつめに設定した前傾角しか選択できなくなっているということのようです。
しかし、
ここに書いていますが、過去にはこのセッティングを1日で諦めたこともあり、あまり乗り気じゃありません。
足首の前傾角というのは、言うまでもなく、ポジション全体への影響が非常に大きいです。下の図は角度も何も測っていないイメージ図なのですが、足首の前傾が強いとポジション全体が低く小さくなります。
この足首の前傾が強い低い姿勢に、私は二つのデメリットを感じています。
一つは、大きな力を支えるのには効率が悪いということです。
ターン中に受ける外力を筋力だけで支えるのなんてのは到底無理で、やっぱり骨格で支える必要があります。そんな大きな力に耐えるなら、言い換えるなら重いものを支えるなら膝なんて曲げないほうがいいわけです。運動していることを踏まえても、膝は伸ばしきる手前ぐらいの曲げ加減で良いはずです。
逆に、深く膝を曲げるということは、普通に直立しているのに対して部活でやった空気椅子ぐらいの辛さ、自転車で言えば低いサドルで膝を曲げたまま漕ぎ続けるぐらいの辛さがあります。
時速50km/hとか80km/hの速度を出しながら長い距離を滑るスキーで、こんな負担のかかる姿勢をあえてとる理由がどうにも想像できないのです。
もう一つの大きなデメリットは、足首の動きシロが小さいということです。
可動域が大きければ高い姿勢も低い姿勢も自由に取れますし、ストロークも大きく取れます。私がテッドリゲティやマルセルヒルシャーのように激しく動けるスキーをできるとは思いませんが、方向性としては彼らのようにしっかり動きのある滑りをしたいと思っています。そのためにも主役である脚部が大きく動いて欲しいと思っています。
しかし、足首の前傾できる限界というのは当然決まっています。にもかかわらず、最初の位置を深くしてしまったらそこから動ける量も限定的になってしまいます。さらに、足首の可動量に連動して膝の動きや股関節の動きの量が決まってしまうので、足首が少ししか動けないということは、体全体も少ししか動けないということになります。
この2点が根本的な前傾角の深さに対する私のひっかかりです。
過去いろんな場面で、私は腰高ポジションで、太ももは立てて使う、と言い続けてきたのでなかなかこの変更は受け入れ難く。どうしたものなのかなぁと悩みが尽きないのでありました。
さて、この悶々とした思いに対するスキーブーツR&Dの山本さんの回答は、別エントリで書いてみたいと思います。