2015年3月29日日曜日

ブーツ新調する!

単なる掛け声です。

古いブーツはフレックスが死んでてブーツが動かないからダメですね。リズムがあわなくて滑りもおかしくなります。そのせいか滑走意欲が落ち気味です。

今の少なくなった滑走量でも4年目までが限界でした。
やっぱりダメになったのを確認する前に新しいのを作らないと。今のブーツが合いすぎてて過信してました。
さて。山本さんに連絡しなくては。
勢いつけるためだけに書いたエントリーです。

2015年3月25日水曜日

2015年3月24日火曜日

ATOMIC 130か150か?ブーツテストした! まとめ

ブーツを買ってまでやってみたテストの結果をだらだらと書いてきましたが、簡単にまとめてみます。

ブーツはATOMICのRacetech STI-RとRedSter Worldcup を比較しました。

比較対象年代メーカーモデルフレックスブーツチューン
旧ブーツ2010ATOMICSTI-R150スキーブーツR&D(ベーシック)
新ブーツ2015ATOMICRedSter Worldcup130メモリーフィット

主に確認したい点は興味のある順番でこんな感じ、
① フレックスは130でいいのか
② 足首の前傾角は本当にこんなに強くていいのか
③ メモリーフィットの実力はどの程度か

とあげた3つの結論を。


① フレックスは130でいいのか
アッパーカフの薄さと柔らかさにはびっくりしましたが、アッパーカフ側のバックルもがっちりしめれば問題無し。
硬さはまったく感じませんでした。柔らかいことにじゃっかんの違和感もありますが、慣れる範囲ではないかと。また、RedSterの150は柔らかそうなのでちょっと未練も残りますが、体重を考えると適性は130なのではないでしょうか。



② 足首の前傾角は本当にこんなに強くていいのか
ポジションを変えていくつもりならば問題無し。
足首の前傾に引っ張られて上半身までポジションの影響は受けます。
私は上半身の前傾がかなり強くなったように感じましたが、ビデオで見ると結構普通のポジションでした。
足首の前傾が浅い方が力の伝わりやすく、体力的な負担も小さいさくてよいのですが、足首の前傾が深いとトレードオフではありますが操作性は高くなります。
Rの緩いスキーでの操作性がほしいのでこの選択もありですね。

前傾角の評価は、写真のハイブリッドブーツで検証しました。

③ メモリーフィットの実力はどの程度か
メモリーフィットのようなシェルフィッティングを容易化、自動化する仕組みには非常に期待していますが、現時点では、私のように、足の変形がキツく、ジオメトリがあっていることをシビアに要求する場合のソリューションではないことがわかりました。
また、技術的にも未成熟で、感覚的な表現ですが、
メモリーフィット<<<ショップのチューニング<<<<<<<<<<<<ブーツ専門ショップ
というぐらいの差があると思いました。


対価は必要ですが、今はプロの技術がダントツだということを再認識しました。

蛇足:
どんなに気に入っていても6シーズンも同じブーツを履いてはダメですね。
もう硬くなってブーツとしては死んでました。

2015年3月21日土曜日

ATOMIC 130か150か?ブーツテストした! ③ メモリーフィットの実力はどの程度か その2

前回話が長すぎて書けなかったジオメトリの話。

メモリーフィットのような仕組みは、足のボリュームとブーツのボリュームを合わせることが目的であり、ブーツセンターに足のセンターを合わせることまでは面倒を見てくれません。

ここまでは想像通り。

後は、それがどんな挙動になって影響がでるのか、それとも無視できるレベルなのか、という点が興味のあるところです。

初めてR&Dのブーツを使ったときは、バランスがとりやすいべたっとした接地感を感じたのですが、この逆で、なんかバランスが悪いものの上に立っているような感じです。
でも、滑れないというわけじゃありません。

さらに、何本か滑ると、内足の挙動の違いが気になり始めました。

私は意識の上ではほぼ外足だけで滑っていて、内足は「アウトエッジを雪面から離さない」ぐらいの感覚です。実際にビデオで確認するとガッツリ両足に分散していたりして、外足一本で滑り切るようなことはまずないですが、意識の上では外足メインです。


意識は外足でも両足を使います


なので、ターンの切り替えの前後など、外力が弱くて自由度の高い場面だと、内足を持ちあげることもよくあります。

こんな感じで、次の内足が浮くことがある

この持ち上げた内足のスキーを雪面につけるときに、気になる挙動が起きました。

今までは足を雪面に置けば何の違和感もなかったのですが、このメモリーフィットでチューンしたブーツはセンターがあっていないので、内足を雪面につけるとスキーが暴れてしまうのです。
もう少し説明すると、足を素直に伸ばして雪面につけると、スキーが平行に着地していない感じで、スキーがサイドカーブに沿ってくるっと内側を向こうとしたり、それを嫌がって足で補正するのですが、一度揺れだした振幅がなかなか収まらないのと一緒で、ぎゅんぎゅんと左右に何度も動いてしまうのです。

内足のアウトエッジを雪面から離さないという何時もの滑りの逆で、内足のアウトエッジを雪面についているような動作をしながら雪面にアウトエッジをつけない(=外足一本で滑る)、もしくは何があってもアウトエッジを雪面から浮かさない、とするとやっと落ち着くという感じです。

このブーツの挙動のために別の動きが必要になるのですが、こういう動きがスキーを難しくしてしまう感じです。つまり、ブーツがきっちりあっていれば考えなくていいことを、いちいち考えなくてはならないということです。

初めてR&Dのブーツを履いた時の感想と逆で、当時は、こういう微調整のための無駄な動きがなくなって感動したのを思い出しました。

ということで、残念ながらメモリーフィットは私の要求を満たすものではありませんでした。

2015年3月17日火曜日

ATOMIC 130か150か?ブーツテストした! ③ メモリーフィットの実力はどの程度か

3つめの観点、
「③ メモリーフィットの実力はどの程度か」
です。

ここもさくさくと書いていきます。


うちの娘と会社の後輩で調子のよかったメモリーフィットだったので結構期待しました。
ところが、私が使った範囲では解決されないことが多すぎで、しかも、仕組み上、どうしようも無いことばかり。
ここは残念な結果になりました。


どのレベルを要求するのかにもよりますが、少なくとも私の様な、
① 足型が標準から大きく外れている人
② ジオメトリ(足の中のX軸、Y軸、Z軸がブーツと一致していること)にうるさいこだわっている人

までは救済してくれませんでした。

それぞれどんな話か書いていきたいと思います。

① 足型が標準から大きく外れている人

私の足はいろいろ面倒なことが起きており、特に舟状骨への対処が最大の課題です。

赤いところの出っ張りに加え、水色の部分の広い出っ張りも対処が必要

小指の付け根も、そこからかかとにかけてのラインもケアが必要


熱をかけてシェルを馴染ませる場合、以下2点でメモリーフィットだけでは対応できない感じです。

① ブーツの下半分ぐらいは変形できない
私の舟状骨はかなり低いところから出っ張っているので、シェルのかなり下の方から出していく必要があります。ところが、ブーツのソールに近い側はシェルがぶ厚くて、メモリーフィットの熱ごときでは自由に変形してくれません。

これはおそらくメーカーもわかっていて、あえてこのままにしているのだろうと想像しています。
というのも、ここが簡単に変形するようではブーツソールが歪んでしまい、ブーツとして壊れてしまうからです。極端なことを言えば平らなところで立たなくなるし、ビンディングにも合わなくなるかもしれません。なので、ブーツソールは頑丈に守られているのだと思われます。
ということで、この仕様というか特性は妥当だと思うのですが、そのためメモリーフィットのような仕組みだけでは私の足は救えません。

② 緩いカーブで膨らんでしまい、部分的には出せない
私の舟状骨はかなり出っ張ってはいるのですが、足の内側が全部膨らんでしまうと、足が内側に移動するだけで、結局当たってしまいます。ドーナツパッドのように突起だけに穴が空いているというか、シェルが膨らんでいてほしいです。
ところが、メモリーフィットの場合、外側から押しつける力が無いのでシェルは全体的に緩いカーブで膨らんでしまいます。そのため、全体的に内側が膨らんでしまうのだと想像しています。
バキュームフィットは外側から押してくれるそうですが、それでもおそらくダメでしょう。
リングのようなもので絞って押さえつけない限り、きついカーブは作れないと思います。

きっとパッドの張り方などにまだまだ工夫の余地はあるのだと思いますが、現時点でショップにノウハウが蓄積されていないという点もあると思います。
今回加工してもらったカンダハーさんは、たぶん、メモリーフィットもバキュームフィットもかなりの数をさばいているはずですが、そのカンダハーさんですら普通のブーツチューンに比べればまだまだノウハウの蓄積はこれからなのでしょう。

ということで、フィッティングという面では私は合格点を出せませんでした。


でも、かかとの位置がほぼ正しい位置に入り、雪上で1日滑れる程度にはなりました。
これは素直にすごいと思います。
あと、足の外側のような緩やかなカーブを合わせていくのは得意なようです。

こういう属人性を排除した仕組みができあがればいいなぁと思いつつ、ショップ側にノウハウが蓄積されていくのかどうかは難しいとも思わされるところではありました。なぜなら手作業でチューンする技術があるショップにしてみれば、この間接的でもどかしいブーツチューンに注力していくのかはなかなか難しいところだろうからです。

なかなか自動ブーツチューンの時代にはなりません。


長くなったんで、ジオメトリの話は次回で。

ATOMIC 130か150か?ブーツテストした! ② 足首の前傾角は本当にこんなに強くていいのか

引っ張りすぎたのでサクサクと。

足首の前傾が強くなれば、必然的に上半身の前傾も強くなります。
自分の中では、スネの前傾角と背中の角度は同じ、スネと背中は平行に、という感覚なので、


当たり前なのですが、滑ってみた感覚もビデオを見てもこんな感じでした。
ここまでは予想通り。

スネと背中はこんな感じで平行なイメージ


ここからは滑ってみてそうなのかと感じた部分。
スキーに圧を加える感じはもう少し前傾がゆるい方が気持ちいですが、足首の前傾が強いと、操作性自体はあがりますね。なんとなくですが小さいターン弧は作りやすいかも。

あと、上に抜けにくいというか、上半身だけ起こすようなサボったポジションは取りにくいです。サボって上半身を起こすとポジションが狂っててきめんにずれました。

ビデオでみた感じだと潰れたような姿勢でもないし、これぐらいはありなのかな?と思いました。あとは、自分がこういう滑りを目指すかどうかですね。そこが分かれ目かなと。そこはお手本のビデオを見ながら考えます。


実はこの動画の時は股関節からの前傾をかなり意識していますが、ビデオで見ると結構普通です。むしろ、右ターンの前半なんて起き上がっているからもっと前傾してもいいぐらい。


なんども同じ動画ですみません。ブーツはノーマルなSTI-Rです。

と、いろいろ理由をつけてRedSterの強い前傾角に挑戦しようと思っています。
が、あとで佐藤翔さんにも聞いてみよう。

2015年3月14日土曜日

ATOMIC 130か150か?ブーツテストした! ① フレックスは130でいいのか その2

もう一度滑ってきました。

条件としては気温が高め、雪も菅平としては柔らかい状況でした。もっとカチカチがよかったのですがもう3月ですからね。

さて、アッパーカフだけとはいえ確実に柔らかくなった私のハイブリッドブーツ。

最初はやたら柔らかく感じて滑りが2段モーションになってしまいました。
つまり、圧をかけたところでブーツが堪えきれずに潰れ、さらにスキーの返りがきたところで体とスキーに挟まれて潰れてしまいます。
2010のATOMIC RS-SLは結構硬い部類のスキーだと思うのですが、もうブーツとスキーのバランスもめちゃくちゃでもうどうしょうもない状態です。

しかし、柔らかいとはいえこんなにもどうにもならないなんてことはないだろう?
と思いちょっと見直し。アッパーカフの締め付けが弱いことに気がつきました。
RacetechのTIと比べてもSTIのカフは短いのですが、その見た目の感覚でバックルを締めたらゆるすぎたようです。しかも、STIの時にはアッパーカフ側もかなりがっちり締めているので、落差が大きすぎ。やっと比較の対象になった感じです。

バックをかなりガッチリ締め直すと、やっとまともに滑れました。
こうなると足首のジョイントで動くというより、アッパーカフの素材がしなる感じでなかなか調子もいいような気もします。

しかし、
もしかして2010のRS−SLとは相性悪いのでは?
という新たなモヤモヤが。
やっぱり同世代のブーツの方があうんでしょうね。
2010のRacetechと2011のRS−SLの方がしっくりきます。

同世代の今のFIS-SLとか来シーズンのサンドイッチタイプのSLと組み合わせると良さそうな気もします。

やっぱり2011,2012,2013ぐらいでSLセットが細くなったころと同期して、SLスキーもそのブーツも大きく世代が進んでるんですね。

ということで、新しい滑りを求めるなら130ぐらいでもいいかな。とやっと納得してきた感じです。

2015年3月9日月曜日

パンチガードは必須でした

先日、午前中にフリースキー、午後からSLセットという練習をしたのですが、うっかりストックにパンチガードのついてないものを使ってしまいました。

「斜度も緩いし、ストックの根元でたたけば平気かな?」

なんて思ってセットに入ったのですが、やっぱり痛くてダメでした。
というのもストックで受けてもポールがストックにそって滑ってきて、小指の外側に当たるんです。
数本滑ったらもう痛くて痛くて。滑りがすっかり消極的になりました。

プロテクタは大事です。


忘れてたらどうしようもない。

案外、今シーズンを振り返ってもあたっていると思えることを書いてはいる。

が、シーズン前に読み返すのを忘れていた。
もったいない。

2015年3月4日水曜日

ATOMIC 130か150か?ブーツテストした! ② 足首の前傾角は本当にこんなに強くていいのか その2

ということで、こんなブーツを履いてきました。
ロアシェルがSTI-Rで、アッパーカフがRedSter WC130のハイブリッドブーツです。


前傾角。
一番確認したかった強くなった前傾角。
これは慣れの問題ではありますが、滑り方というかポジションは変わりますね。
前傾角を意識しないでそのままの意識で運動すると、結果的に前に乗りすぎてずれちゃいます。
乱暴に前に乗ると柔らかくなった分すこしつぶれ気味で、これもいただけないです。

すこし滑り方を変える必要があることがわかりました。
乗る位置も考えて滑れば対応できる範囲ですが、もう少し考えたいところ。週末にまた滑ってきます。


フレックス。
RacetechもRedSterもロアシェルの立ち上がりが高いので、前へのフレックスはロアシェルの影響が大きいですが、それでも柔らかくなっていることは実感できて、動きやすくなります。
斜度がきついところや、荒れたところでも滑りやすいです。
切ることはもちろんできますが、ずらしやすい感じですね。これは明らかに違います。


総じて、フレックスの柔らかさからくる動きやすさをとるために、前傾角の方は滑りを変えて対応してしまいたいところです。


最後に。ハイブリッドブーツの感想。

古いブーツと新しいブーツをくっつけてハイブリッド化する。
お金かけてこんなことをする意味はほとんど無いですね。
別にアッパーカフを交換したからといって古くなったブーツの感触がよくなるわけではありませんし、延命が図れるわけでもないんです。わかりきっていたことではありますが。

元々のブーツの最大の良さは、やっぱりロアシェルがうまくたわんでしなるところだと思っています。荒れた斜面で振動を吸収してくれたり、加えた力をじわっとスキーに伝えたり、そういう操作感のほとんどはロアシェルの仕事です。アッパーカフを変えてもその部分の経年劣化をカバーできるものではありません。

面白がって真似するような人はいないと思いますが、金額の割に残念な結果しか有りませんのであしからず。