2015年1月27日火曜日

用具選びはバランスだな(ちょっと修正)

先日150のブーツはもう無理。と書いて、スキーも女子選手用にしようかとちょっと考えました。

最近、ダイエットもして体重も落ちたし、怪我落ちた筋力も戻せていないし、現状の体力では今の道具がオーバースペックなのではないかと思ったわけです。

借りたのは友人のFischer女子選手用のSLと、訳ありの女子選手用のGS。
チューンナップの状態をあまり確認してませんでしたが、メンテはされていました。
お試しで女子選手用を味わうにはなかなかちょうどよいかな?と。

まず、女子選手用SLスキー。
残念ながら借りたSLスキーは真ん中からずれてしまい、そーっとしか滑ることができませんでした。体重的に女子用はやっぱり無理なのかも。

KNJさんのスキーなら私がチューンしたエッジになっているのでもっと厳密に評価できたでしょうが、これはチューンでどうにかなる範囲を越えていると感じました。Atomicで最初から強く踏むのを習慣付けられてしまったので、滑り自体がもう合わないのかな。

これを踏まえると、男子用か女子用かではなく、ターン弧の設計の違いが気になっているのだろうと思えてきました。SLスキーは2012モデルからターン弧が小さくなったので、こういう最近の操作性が高いスキーを選ぶのが正解なのでしょう。
まぁ、本当に勝ちたい人なら4シーズンも5シーズンも同じスキー使ってちゃダメってことです。

今のスキーもフリースキーなら問題ないし、いいスキーなんですけどね。いろいろ勉強させてくれたし。久々にスキーに上達させてもらった気がしました。
それでも流行りのセットに合わなくなってきたと。そういうことです。


次に女子選手用GSスキー。
これは結構古くてR>21のスキーなのですが、これぐらいサイドカーブがついていると扱いやすいですね。SLスキー並みに自由に取り回せました。大ヒットしたR>21のFischerスキー。さすがです。
私のいけてない大回りだと、これでいいのかも。でもやっぱり真ん中からずれてしまうのが気になります。

ただ、R>27と150のブーツで四苦八苦しているより練習になると思いました。
最低限滑れないと技術も上がりませんからね。
ブーツを一段柔らかくして、似たようなスキーを使うか、ブーツをこのままにしてスキーを弱くするか。
どっちもありだとおもいますが、ブーツを柔らかくするんだな。
体重と筋力が変わってしまったので。

なかなか物欲を刺激された試乗でした。

2015年1月23日金曜日

チンガード

スラロームをするならチンガードをつけるべき、と機会があるたびに書いているのですが、そのチンガードのお話し。

私はBRIKOのヘルメットを使っているので、チンガードも選択の余地なくBRIKOのものです。ずいぶんと大きいタイプですが、視界にも入らないので、滑ってしまえば気になりません。


髭そるの忘れました

で、存在を忘れたころに本当にコレを使う時が来ました。久々にあったのです。完全にチンガード大活躍の場面が。


上半身が遅れて両手が前に出ない状況なのに、ラインはがっちりポールに絡むところにスキーを入れ込んだので、顔に向かってポールが迫ってきました。もう避けようがないので真っ正面から勢いよくポールにぶつかりました。

もう、頭ごと真後ろに押し込まれるし、びーーーんっとバンパー部分がうなって、もうチンガードもはずれて無くなったかと思うほどでした。
もちろんちゃんと着いていましたけど。

と過去最大の衝撃を食らいましたが、ビックリしただけで終わり。避ける動作がないからそのあとも普通に滑れましたし、怪我をもありません。
あの勢いでチンガードが無ければ、歯も折れるだろうし、避けたとしても避ける動作でとっちらかれば変な転びかたをしたかもしれません。

ホント、チンガードはつけてた方がいいですね。

2015年1月20日火曜日

スラロームの基礎を考える その14 スタート編

もう順番は無視して思いついたことから書くことにしたので、今回はスタートの話です。
実は週末にSLレースに出るのですが、これに間に合うのはこのネタぐらいだし、ワタクシ的にはちょうどいいかと。


さて、いざレースととなると、スタート台で緊張してしまうと思います。どんなレベルのレースであろうと、スタートで緊張しないと言うことはないのですが、必要以上にとっちらかっている人がいるのも事実。今日はこの必要以上にとっちらかる部分を取り除くために私がやっていることを書いてみます。


■スタート台の下見
スタート台は千差万別です。
滑り出しが急なものや、そうでもないもの。
小さいものもあれば、びっくりするほど大きいものもあります。
まだ見たことがない人は、レース前にスタート台だけでも確認しに行きましょう。
ついでにスタート台が終わったとの斜面が簡単なのかそうでないのか、なんてのも心理的に影響を与えますので、よく見ておくべきです。

できれば、前日までにスケーティングで滑り出す練習も2,3回はしておいた方がいいと思います。


■スケーティング
タイムがほしくてスタートダッシュにスケーティングをするのですが、実は慣れてもいないのに前の人がやっているからとなんとなくと真似すると失敗します。
普段からふら~っと滑り出すだけではなく、たまには完全に停止してから必死でこぎ出して滑り出す練習をすると効果的です。

特にスタート直後が緩斜面の場合、鬼漕ぎが必須です。

このとき、自分が何歩まで全力でスケーティングできるのかを把握しておくとなおいいいです。
すかっと空振りするぐらいならこがない方がいいですし、たとえば、2歩で力強くなのか、3歩で距離を長く使った方がいいのか等も研究の余地有りです。

さらには左右差もあるので、
右ターンに突入するときは何歩か、または、左ターンに突入するときは何歩か、
なんてことも実験しておくとよいですね。
私の場合は、左ターンが1旗門目のときは3歩でいきますが、右ターンが1旗門目のときはたいてい2歩です。


■1旗門目の入り方
1旗門目の入り方は重要です。ここでリズムに乗れればあとは楽です。
そしてここをうまく合わせられる算段がついていればスタートなんで緊張しません。

インスペクションで、
1旗門目を普通にターンをするのか、
1旗門目をスケーティングで抜けて2旗門目からターンをするのか、
1旗門目をぱたぱたと踏み換えながらスキーをターンの軌道に乗せていくのがいいのか、
1旗門目まで漕ぐだけにしてあえてスケーティングしないとか、
自分のスタートテクニック(スケーティングとかこぎの回数とか)と、セットや斜面を見てあらかじめ決めておきます。
これも、私の場合、左ターンの時は1旗門目からターンに入りますが、右ターンの場合はスケーティングで抜けることの方が多い気がします。


■スタートのイメトレ
スタートのやり方を発明するのは非常に難しいので、事例を集めて真似する方が簡単にうまくなります。
スタートから1旗門目の入り方もイメトレしておきましょう。
CSCF、Worldcup中継、上手い人の滑り、等をみて実際どういうどうやっているのかパターンをあつめ、自分でもできるものを選択していきます。
特に、ハンドワークとの連携が重要ですね。漕いだ腕とポールを払う手をどのように連動させるか、というのも工夫の余地があります。


■まとめ
スラロームはリズムに乗れるかが肝なので、スタートから1旗門目は非常に重要です。
過去に、「リズムに乗れれば最後までうまく滑れるけど、リズムに乗れないとどうにもならない」ということに壁を感じて、主にスラロームでいろいろなスタート方法を試行錯誤してみました。

その甲斐あって、今では苦手な条件もありますが、たいていは1旗門目でもいいラインに入ることができるようになりました。


この試行錯誤のいろいろなパターンが、
「誰にも内緒だけどオレだけが知っている秘密のテクニック集」としてストックされていたりしますが、これらは例によって「なんて馬鹿なことを考えていたのだろうオレは。」と数年後には恥ずかしくなる可能性が高いので、たいした意味はありません。
でも、試行錯誤して自分に合うものをみつけたところには意味があると思います。
ということで、試行錯誤して自分に合ったものを見つけて下さい。

まちがいないところでは、コースが荒れてなければ基本的にポールの際を攻めます。その方が調子がいいですね。半端な遠回りはタイムも出ないので。それが怖いと感じるようであれば、フリースキーでターンテクニックを上げていきましょう。

2015年1月14日水曜日

スラロームの基礎を考える チューンナップ編 その13 エッジの仕上げ

スラローム用のチューンナップ、特にエッジについて書いてみます。

エッジはとにかくびんびんに立っている方がよいと思いがちですが、意外とそんなことはありません。

結論を先に書いてしまうと、最優先はバリがないこと、ムラがないことになります。
スラロームはフルカービングで滑りたくても、結構な頻度でちょっとずつずらしてラインを修正しています。理想は切りたいときに切れて、ずらしたいときにずれるスキーです。
ここでスキーがスムーズにスリップしてくれないとタイムロスになるし、身体の動きのリズムが狂います。さらにはバランスも崩します。


よっぽど硬いところを滑るのでなければ、400番ぐらいのサンドペーパーをエッジに45度の角度であててそーっとなでるようにしてあげると、バリが取れてよい気がします。


それと、エッジのムラがあるのは困ります。
私はトップからテールまで同じようにチューンするのですが、滑っていると真ん中からエッジが減っていき、トップとテールのエッジだけが強くかかるようになってしまいます。これがまた滑りにくいんです。

ということで、こまめにチューンしてエッジが均質になるようにしています。


先日のかたしな高原でのスキーでは、1日滑った後、
「しょせん、片品の雪なんて柔らかいからね」
となめてかかってエッジのメンテナンスを何もしませんでした。
たしかにバリはなかったのですが、ムラがあったので、とにかく滑っていて疲れました。
やっぱりセットの中はそこそこ硬いのでエッジもたれて来ます。

メンテナンスはちゃんとしたほうがいいですね。

150のブーツはもう無理だな

私は今、もう5シーズン目に突入したATOMICのSTI 150を使っています。
このブーツを作るときには130を薦められたのにあえて150を選んでいます。
正直に言えば、見栄ですね。硬いブーツってなんかすごそうっていう。

でも、足の筋力は人よりそこそこあったし、脂肪たっぷりとはいえ体重もあったし、滑るところは硬いところだし、スピードはだすし、、、、といろいろ条件がついて限定的ではありますが一応滑れていました。

ところが。

昨年の怪我でビックリするぐらい足の筋力が落ちました。
ダイエットで脂肪も減って体重も減りました。
滑るところも柔らかいところが増えました。

と、言い訳に使っていた前提が全てなくなり、硬いだけのブーツが残りました。
スラロームはともかく、GSがつらい。
下手だからというのもありますが、とにかく跳ね返されてしまいます。

もう次は130にするってことを(やっと?)決意しました。

2015年1月12日月曜日

佐藤翔さんのキャンプに行ってきました

GSはぼろぼろでお見せできるものがないのですが、SLは今シーズン初の割にまずまずの出来。いいビデオを撮ってもらったので載せちゃいます。



2015年1月7日水曜日

NIXWAXでスキーウェアを洗ってみました

昨シーズン怪我で終了してどたばたしたせいもあり、オーバーウェアをクリーニングに出すのをすっかり忘れてしまいました。そのまま滑って見ましたが、どうにも薄汚れているのが気になります。今からクリーニングに出しても次のスキーに間に合わないので、これを機会にNIKWAXを使って見ました。
amazonはすごいですね。大晦日に購入したら元旦には到着しました。さすがです。

TECH WASHとTX.DIRECT WASH-IN

詳細な手順はぐぐればたくさん出てくるのでそちらにお任せします。瓶にも必要なことは書いてありますしね。

大まかに言えば、TECH WASHで洗い、TX.DIRECT WASH-INで防水加工します。

まずは洗濯。汚れを落とします。
ウェアの洗濯表示に従って手洗いをしました。洗濯機でもいいらしいですけどね。
TECH WASHは石けんカスのでない石けんだそうです。まずは汚れの目立つところに直接液をかけてもみ洗いします。そのあと湯船にお湯を張り、説明書通りの分量のTECH WASHを溶かし、ウェアをどっぷり沈めて踏んで洗います。どれだけきれいになったかはこの段階では分かりませんが、洗っているお湯はかなり濁っているので汚れは落ちているんでしょうね。10分〜15分ぐらいで終わらせます。

次に、防水加工です。
お湯を換えて説明書通りの分量のTX.DIRECT WASH-INを溶かしたお湯を作り、その中に濡れたままのウェアをつけ込みます。じゃぶじゃぶ浸けて時間がたったところですすぎに入ります。水が濁らなくなるまで冷水ですすげとのこと。冷たいけどじゃぶじゃぶ続けます。

で、あとは軽く絞って干します。東京とはいえ夜の寒空で凍りそうなので浴室乾燥機に活躍してもらいました。

2日ぐらいたってしっかり乾いてから様子を見ると、
1.全体的にきれいになってふかふかになった(すばらしい!)
2.もみ洗いしたところはきれいなったけど、やってないところは汚れが残った(やっぱりか!)
3.水は弾くみたい(おぉ。水玉がコロコロする!)

ということで、なかなか達成感のあるウェアの洗濯でした。
クリーニングに比べて安くつくかはさておき、手洗いで汚れがしっかり落とせるのがうれしいです。真冬にやったので手が冷たくなりましたが、シーズンオフの暖かい時期にやればもっと楽だと思います。結構気に入りました。