後輩がブーツを作るのにつき合ってカンダハーに行ってきました。
彼女の足は、ビー玉みたいな凶悪な舟状骨ある困った足でした。
なんでも、昔やっていた陸上競技の時にできたらしく、レントゲンで見ると骨が1個余計にあり、外科手術で摘出する選択肢もあったそうです。
そこを今回メモリーフィットでやっつけてきました。
成果は上々で、本人は真っ直ぐ立てるようになってビックリしていました。
作業をみていての私の感想としては、人に勧めるならコレだな、ということです。
理由は、主に以下の3つです。
① 費用負担が軽い
② 履き手側に必要なスキルがほとんどない
③ 短時間で出来上がる
①は、ブーツの値段にチューン代も入っています。つまり普通のブーツの値段です。ブーツチューンは金をかければ偉いなんてことは無いのでいいですね。
②は、痛いところの申告とかが不要なところがいいです。昔ながらのブーツチューンは、たいていの場合、ショップで手作業でガリガリ削ったり、熱で出したりして
「どう?」
なんて聞かれたりします。でも、
「どう?」
なんて聞かれてもブーツチューンマニアでも無い限り、前よりいいことは分かるけど、足りているかどうかなんて滑って見ないと分からないんですよね。なのでこの辺の知見をスキーヤーに要求しないところがすばらしい。
③は、なんとまぁ、30分ぐらいで出来るんですよ。コレ。当日持ち帰ることも可能です。
と、いいことずくめ。
ただ、どこのショップでもいいかというとそんなこともないということもよく分かりました。
フォーミングインナーと一緒で、足の形に合わせてパッドを張ってより大きく出すところ決めるのですが、このパッドの形、大きさ、張る場所は、担当する店員さんの腕に大きく左右されます。これがいけてないと全然ダメでしょうね。
人に依存する部分がだいぶ排除された仕組みですが、まだまだプロ知見が必要です。
なのでショップ選びは慎重に。
あとは、多くの人はこれで十分だと思いますが、例えば、より正確にセンターを出そうするとか、精度の高いことを考えると、これでは対応できないこともあると思います。
でも、私を含め多くの人はこれでいいのだろうと客観的には思います。
一方で、このすばらしい仕組みをもってしても、R&Dの山本さんに作ってもらうブーツのすごさにはかなわない気がします。考え方が根本から違いますからね。ということで、私はしばらく山本さんのところでブーツを作り続けそうです。
まず、オーブンで温めます。
しばらくすると、見るからに熱で柔らかくなってテロテロになります。
バックルなど金属部分はとんでもなく熱くなっているので触らないように注意されます。
チューナー側は厳重な手袋をしての作業です。
踵をいい場所に入れてもらってからバックルを締めてもらいます。
後は冷凍庫から取り出した保冷パックで冷やします。
このとき局所的に冷やさないで、全体を冷やしていくことががむら無く固めるために必要なんだそうです。
もちろん両足を。
できあがりですぱっと立っている写真がないのはすみません。撮り忘れました。
2 件のコメント:
その後、自分自身でメモリーフィットを体験してだした結論を書いたblogのURLを貼り付けておきます。
http://i-love-ski.blogspot.jp/2015/03/atomic-130150_24.html
これも。
実際、自分で体験した結論としてメモリーフィットも限定的な効果しかないという結論にたどり着きました。
詳しくはこちらを。
http://i-love-ski.blogspot.jp/search/label/130%E3%81%8B150%E3%81%8B%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%97%E3%81%9F
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