2021年11月28日日曜日

ニューブーツを履いてみた

とにかくニューブーツで滑ってみたくて狭山スキー場に行ってきました。

狭山スキー場は緩斜面で面白みのないゲレンデで混んでいるともう降りるだけになってしまうので、今回はオールナイト営業の時間に行ってみました。
しかし、いやぁ。雪が少ない。
他のスキー場がオープンしたからもうコストはかけないってことなのかしら?と邪推してしまうレベルでした。

実際に人は少なくて、ムービングベルトで順番待ちになることはほぼありません。
ゲレンデのスタート地点でスタート待ちになることもありますが、短時間で気にならない程度です
さて、滑ってみてのブーツの感触です。

ブーツインナーの感じは赤白のSTIに比べて大分変わりましたね。

でも、その差分もあまり気にならないくらいの出来でした。
最初の微調整がいらないレベルでできあがっているのに、優しい履き心地とタイトなフィット感が両立している感じです。履いてて普通の靴より気持ちいい。

滑ってみて一番感じるは、自分の身体が動かないこと。切ないなぁ(苦笑)。自転車だけじゃなくて地面を走る機会も増やしていこう。

とはいえ、それでも滑りはじめてすぐに感じることもあります。
特に今回はブーツの弾力を感じました。
これは足首を前に入れてその反動が、という話ではなく、普通に滑っていて圧をかけているときにそう思ういました。

とりあえず150から130にしてどうなのか?というところでは全然違和感なし。というかこれよりなにかあるのか?というぐらいこのブーツに違和感なし。
10年以上も何にびびって130にしなかったんだろう?さっさと変えてしまえば良かったというのが感想です。

あ、でも前傾角あわせてあるからなのかな?
ノーマルの前傾角だと私には角度が強すぎて上から潰しちゃうから150ぐらいで支えるという選択肢もあり、
「理想はスペシャルコースで前傾角を合わせて、動けるようにするために130がいい」
という話もあったなぁ。そういうことなのか?
今回はスペシャルコース前提だったし、身体能力、技術をみて選択の余地もなかったのでそういう話にはなりませんでしたが。
とにかく大満足。
山本さん提出用のビデオは次回に撮影する。

2021年11月24日水曜日

ニューブーツを受け取りに行く

ブーツ受け取ってきました。

約束した日取りに事務所に伺い受け取ります。
受け取りでは、とりあえず履いてみて軽く動いて様子を見るという普通のことをします。
その後、足の左右の傾きやスネの前傾角をチェックし、設計通りに仕上がっているかを山本さんが確認します。
このブーツを履いて静止した状態チェックで問題がなく、受け取る側に違和感がなければ受け取り時の作業は終了です。

この後は、滑っているところを動画に撮って山本さんに送り、修正が必要かどうか最終チェックしてもらいます。


例によって雑談しながら進みます。この雑談楽しむために来ていると行っても過言でもないかもしれません。
面白かったのは、
私:「そろそろ片付いて暇もできてくる頃ですか?」
山:「いやいや。年内はもう深夜まで働き詰めですよ。」
私:「いつが暇なんですか?」
山:「実はシーズン中が一番暇。選手もお客さんも滑りに行ってるから。もう雪上のサポートもしていないし、本業の設計だけやってるから規則正しく普通の時間で働けます。」

なるほどね。昔はシーズン中に捕まえるのが大変でしたが、今はそうなのか、って感じです。

さて、毎回履く時はドキドキしますたが、履いた瞬間に「おぉ」これだと思わせる仕上がりです。
毎回一発目でどこも当たらず、どこも緩くもなく均一の圧で足をホールドしてきてびっくりします。
ブーツのソールが床面に吸い付いたのかと思うくらい真っ直ぐ体重がブーツに乗ります。

あれやこれやと一通り感激するのですが、そこは前回と同じなので割愛

よければ、 昔のポストを読んでください。

とりあえず写真撮りました。

一見普通なんですけど、
外側のカーブも、
内側のカーブもすっかり変えられています。
特に、舟状骨周りは、「前のブーツで『疲れてきた時に少し痛む』という話があったので、少し余裕を持たせました」という通り、かなり大きく変形してます。
あーなるほど。この話の問い合わせを記録しておいてくれたのか。本人も忘れていたのに。
ありがとうございます。


ヒンジの下にもう一つ山があるみたい。
光を当てるとカーブのえぐみがわかるかと思いましたが、上手く撮れない。

雪上が楽しみで仕方がないです。

2021年11月9日火曜日

練習用のスキーがほしいなぁ、と言う物欲

SLスキーは好きなのですが、何しても曲がれてしまうので、もう少しちゃんと動かないと回らないスキーがほしい。
でも、R>30だと自分の実力的にも広いゲレンデがほしいけど、そんな場所限られているから、もう少しRがあるやつがいい。
183cm、R>21の頃のフィッシャーのGSスキーとかあれば今なら好きなように滑れるんだけどなぁ。

ま、買いませんけどね。買いませんよ。


手持ちのXT3.0で滑ってみるか。
コレも回りすぎるのとあんまりたわみ感がないのがイマイチなところ。
あと、周りの誰ともRが合わないので小回りの手段に紛れることも大回りの集団に紛れることもできずに滑りにくいんですよねぇ。
やっぱり広いゲレンデでR>30で滑るべきか。

2021年11月1日月曜日

ニューブーツの計測にいく

前回は動画を見せたり、どんな滑りをしたいのか、等を共有してディスカッションし、ブーツの機種とサイズを選定しました。
今回はその次のステップでブーツを作るための計測をしてきました。
とはいえ、カウンセリングと計測で断絶的な境界線もないので、前回聞き漏れたことの相談というか雑談もしながら進めていきます。
足の大きさを測るのは前回済ませているので、今回はその続きから。
計測では骨格、姿勢のチェックも入るので、自分の腰、股関節、脚の関係もよく見えるようにサイクルパンツを履いていきました。
まぁ、膝から見えればいいみたいなのですが、せっかくやるならわかりやすい服装で臨んでみるかな、ってところです。

3Dカメラで足の写真を撮るのを念入りにやります。6年前からは大きく変わってない感じ。
ブーツ側の三次元データと足の三次元データを比較しながら作業をするそうです。
スキーブーツR&Dは当初からずっと、私が20年前に初めてきて質問攻めにした時からも、計測、設計、制作で数値をベースにやっていたと聞いていたのですが、まさにCAD/CAM/CAEを実践している感じでした。


機械工学科の落ちこぼれだった私としては、技術のすごさはわかるつもりなのですが、いやぁ、どこを目指しているのか(苦笑)
ここまで投資しても自分で使う道具でしかなく、システムとして売るわけでもなく。壮大な趣味?
「こんなに投資してどうするのですか?」
って本人に聞いても、
「誰にも売れないです。買い手がいないから。初期投資も大きいし、工学的な知見もいるし、売る先はないですよ」
と、苦笑い。あながち外してもいないってことみたい。 ただ、ご本人よれば、
「身につけたこの技術は、日本のスキー界があってこそ身についたもの。儲からなくても恩返しなんです」
と使命感もあるそうです。
振り返ってみると、本人の努力があってこそですが、たしかにあの時の日本のスキー界じゃなければ道も開けなかったかなと思います。




おまけ。
最後に私の質問と、山本さんのトークストレートな回答に私がカッコ悪く打ち砕かれたトピックを。

雑談の中で、右手に結構な骨折をした友人のリハビリ計画について山本さんも交えて話していました。
一日でも早く滑りたいと訴える友人に対して、私は、
「もうそこで滑ってもオリンピックで金メダルを取れるわけでもない。しっかり治すことがスキー人生を長くする。手の怪我なんだから後遺症残ったらパソコンもたたけなくて仕事もできなくなるよ。絶対にしっかり治すことが最優先。」
と言い切りました。
山本さんも「その通り。安全に治すことが最優先。」
となりました。

という話の後に、
(私)「今まで150使ってたのでソールが低くなるのが気になります。ボトムアッププレートは入れるべきかどうか相談したい。」
(山)「入れるべきではありません(笑)。かいぞーさん、オリンピックで金メダルとりませんよね。ハードなシチュエーションで滑るならともなく、日本で滑るんですよね。今の身体能力、技術レベルを踏まえるとリスクにしかならない。ボトムアップするリスクをおかして、それをする意味ありますか?」
(私)「そういう意味では150を選んだのももっと冷静になれば違いましたよね?」
(山)「そうですよ。そう説明したじゃないですか。でも、お客さんが履きたいって言ったら履かせますよ。金メダルとるためじゃない。趣味なんだもの。そういう楽しみ方もありです。なんでも効率だけで決めたら楽しめないですよね。たとえ性能・効率の面で違っても、それが本人が選んだ楽しみ方であれば、否定はしません。」
と壮大なブーメランが返ってきました。

ということで、今回はボトムアップもなしで、見た目はノーマルブーツです。

そのほか、アムフィットの話とかいろいろ面白い話を聞きましたが、今回はこのあたりで時間切れ。

さぁ、11/21には受け取りなので、できあがりが楽しみだ。