2014年5月20日火曜日

スラロームの基礎を考える イメトレ編 その8 どうやって見るのか

ここまで、イメトレの見る対象を書いてきましたが、今度はそれをどうやってみるかという話です。

簡単にまとめてしまうと、
「直接見る」機会を大事にしましょう。
「動画で見る」ことを活用しましょう。
「1枚写真や分解写真で見るのはおすすめしない」
と言う話。

(1)直接見る
最近、Youtubeなんかも浸透したので動画でみるのが手軽で当たり前になっていますが、本当はレベルの高い人の滑りを実際にゲレンデで直接見るのが一番いいです。

動画でみるとなぜか簡単そうに見えて、記憶に定着しにくいです。
でも、実際に見るのと、動画で見るのとでは情報量が違います。
動画では読み取りきれない斜度やスピード感、斜面の状況、雪質、ターン弧の大きさ、風きり音などが具体的にわかり、その分、
「まさかここでもこう滑るのか!」
とか
「この条件でもあそこまでできるんだ」
という驚きと感動があります。

この感動とセットでイメージを頭に焼き付けると、間違いなくレベルアップします。

(2)動画で見る
直接見ることに比べて情報量は落ちますが、動画の良さは手軽さです。
動画ではいつでも(雪のない夏でも)、どこでも(パソコンやスマホでも)、繰り返し見ることが強みです。さらに、コマ送りでじっくり見ることができるうえ、直接みることができない人の滑り、例えばワールドカップレーサーの滑りや海外のデモンストレーター(スキー教師?)の滑りなども見ることができます。

注意すべき点は、2つ。
1つは、動画の中の斜面は、実際の斜面より斜度を緩く感じること。
もう1つは、動画の中の滑走スピードは、実際の感覚よりかなり遅く見えること。

これに気がつかないと、
「急斜面向けのテクニックを斜度の緩いところで使う癖がついて、緩斜面で遅くなる」
とか、
「滑走スピードが低いのに、やたらたくさん傾きたくなる」
なんてことになりがちです。

そこさえ注意すれば、動画でのイメトレ効果は絶大です。これを活用しない手はありません。

(3)1枚写真や分解写真で見るのはおすすめしない
1枚きりの写真は、私の「奇跡の一枚」を例にあげるまでもなく、記念写真にはなりますが、イメトレの材料としてはほとんど価値がありません。
カッコいいフォームの写真があっても、ものによっては谷回りなのか山回りなのかすらわからないです。

また、分解写真も解読が難しいのでほとんど価値がないです。
特に雑誌に掲載されている分解写真ほどわからないものはないです。全コマ抜けなく並べられているのかすらわかりませんし、並べ方、写真の配置による印象が強すぎて読み違いをしやすいです。また、動画以上に斜度やスピードはわかりません。

スキーの運動は途切れることなく連続しているのに、写真のカッコいい1コマにとらわれ、動きがない決めポーズを作るイメージになりやすいこともマイナスです。

情報が無かった時代には、スキー雑誌の分解写真はお宝だったし、私も食い入る様に見ました。ですがYoutubeすらもある今となっては時代遅れであることは否めません。スキー雑誌もそれをわかっているからDVDを付録で付けるのでしょう。

ということで、写真はblogアップ用とか、雑誌記事を見ても「ヒルシャーかっこいい!」って楽しむぐらいに割り切るのが現実的ですね。

2 件のコメント:

KNJ さんのコメント...

連続写真を見る(作る)なら、まずは、雪面合わせで重ねてみるのが基本でしょうね。
そうすれば、実際に、どのくらい移動してるかとか、どういう動きだったのかが、結構わかります。
動画でも、同じことですが。

kaizo さんのコメント...

動画から抜き取って連続写真を自分で作るのは効果があると思います。動いているイメージもあって、コマ単位の分析をすることになるので。

雑誌の分解写真があてになるものがないなぁと。

Youtubeにある田草川さんの分解写真みたいに、コマを抜いたりしてないものであればわかりやすいのですが、あれはもう分解能が高すぎてコマ送りに近いですよね。