2013年2月21日木曜日

スキーブーツR&Dで作ったブーツの特徴 その7

「私の思うR&Dで作ったブーツの特徴などを書いてみようかと思います」の続き。
今回は作る話の続き。の続き。の続き。
(その7まできて、まだブーツできないんだからもうなんだかわからないですね。タイトル付け直しかな)

前回は、ブーツ選びとサイズ選びの話を書くつもりが、計測の話で息切れしてしまったので、
今度こそブーツ選びとサイズ選びの話を。


■ブーツのモデルとサイズ選び
ブーツのモデルの選択は、カウンセリングの内容を踏まえて、「今までの感覚の延長で似たようなブーツを選ぶ」のか、「新しいチャレンジのために今までと違うブーツを選ぶ」のかという大きな二つの選択肢が提供されることで始まります。

「今までの感覚を大事にしたいのだったら、A社の○○、B社の△△。カウンセリングで言っていたような新しいチャレンジをしたいのであればC社の××、D社の□□あたりが選択肢になります」
といった感じで始まります。(私の場合はそうでした、というのが正確なところですが)
そして、私が過去3回必ず言われたのが、
「新しいチャレンジをするということは、滑りを組み立て直す作業が必要です。ブーツだけ変えても滑りは変わりません。長年の癖も含めて見直す必要があります」
という話です。

ここでとちらに舵を切るかは自分自身の決断が必要になります。

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私自身がラングから違うブーツに変えようとしたときは、
「今の滑りはラング滑りなので、違う系統のブーツに変えたら動きを修正する必要があります」
と言われました。
おそらくこれは「良くも悪くもラング滑りなので」というのが正確な表現なんだと思います。
私の滑りは、ラングの機能特性を前提にした動きやリズムで滑りを作っているといういい意味もあると思いますが、同時に、ラングユーザにありがちなダメな滑りという要素も持っており、こういうのも含めて組み立て直しになるということなんだと思います。

山本さんは滑りを変えること自体を大きなリスクとして説明されていましたが、私自身は、選手と違って我々素人は滑り込みの量もたいしたことはないので、今までの感覚も実は簡単に捨てられて、気持ち一つで滑りを変えられるんじゃないかと思ったりもします。
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こういったやりとり自体も特徴的ではあると思いますが、もう一つ特徴的なのは、似たブーツのくくり方でしょう。

普通、似たようなブーツというとたいていは足型の話になってしまうのですが、ここでももちろん足型の話はしません。機能の類似性で似ているブーツがくくられます。前にも書きましたが、足を合わせるということ自体はクリアしたとして、滑ったときの感覚が似ているものが似たブーツということになって分類されます。見た目と関係なく分類されているのでなかなか興味深いところです。

ここでモデルを選ぶと、フレックスも決まります。
フレックスというと我々は単に押すときの硬さと考えてしまいがちですが、たわんだ後の返りの速さも重要な要素なんだそうです。

私や私の友人たちの選定理由とか選定結果を見渡すと、山本さんとしては、私たちが思い込んでいるよりも柔らかいブーツを推奨してくることが常のようです。
これはもちろん、設計されているブーツの機能を発揮するたわみを出すことを考えた選定だそうです。

言われてみれば、「上級者ならトップモデル!」とか、「レーサーなら競技用!」というのは、根拠のある選択というより単なる惰性でしかないですからね。

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私の友人の一人は、
「山本さんのところで作るなら柔らかい動けるブーツ作らないと意味がない」
とまで言い切っていました。
ちなみに彼は身長約170cm、中肉中背、まぁオジサンと言われる年齢で、選手用の130のブーツを履いています。
技術的には1級ぐらいの人から見たらすごくうまい人で、でも、本気の選手たちのレベルにはなっていないと。
ある意味身近なエキスパートなので参考になると思います。
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サイズについては大きすぎるものを選ぶことはないのは当然ですが、小さすぎてもダメだそうです。

山本さん曰く、
「上級者と呼ばれる人ほど小さいサイズを履きたがる傾向にあり、今履いているブーツも小さすぎることが多い」
そうです。

しかし、小さ過ぎるとシェルがたわむ分のスペースがなくなってしまうので、足は入るけど機能しないということだそうです。
これを特徴的というかは微妙なところですが、小さいサイズは選びません。あくまでも適正なサイズがあり、それを選ぶという点です。

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「今までのサイズを変えたくなかったので、(推奨されたものより)ひと小さいサイズを選びたい」
と言ったら、
「そのサイズでは足は入るが、ブーツが機能できるサイズではないのでおすすめできない」
とのことでした。
頭でわかったつもりでも、これが店頭で足入れするときは不安なんですよね。

アグレッサーのUK7を勧められた時もゆるくてびびりました。でも購入したUK6はサイズ的には大失敗でした。

今履いているATOMICのSTIも26cmを勧められてその足で店頭に向かい、足入れをしましたがやっぱりゆるくてびびりました。シェルサイズの一つ小さい25.5cmでも足は入りましたし。

山本さんの情報がなければ、私は26cmのサイズは買えなかった気がします。
ちなみにできあがったブーツは、タイトな仕上りで25.5cmではとても履けなかったと思います。
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こんな感じでブーツのモデルとサイズが決まっていきます。

(2014/01/03 誤字脱字修正)

3 件のコメント:

KNJ さんのコメント...

サイズ選択に関しては、
私が最初にR&Dで作った時は、ラングの6シェルを薦められました。当時履いていたのは、ラングの5シェル。シェルが小さすぎると真っ直ぐに足が入らないというような話をされ、シェルサイズを上げることによる緩さ(感)とか鈍さ(感)を心配すると、その辺は対応するからということで、提案されたサイズを選びました。

さて、(お金がなかったので)4年後に次のブーツを作ろうとした時に提案されたのはラングの7シェル。理由は、年齢とともに足裏の筋などが伸びてきており、余裕を持つためには一サイズ挙げた方がよいとのことでした。
でも、この時は6と7ではアッパーのサイズまで変わってしまうので、ただでさえゆるさを感じる足首の緩さが心配、頑張って足裏を鍛えるということにして、サイズアップを拒否して6シェルで作りました。
結果は、最初のシーズンはまだよかったのですが、次のシーズン前にSSAWSで履いたところ、2時間くらいの滑走で左親指の爪がつぶれていました。
それで、ぎりぎりまで親指付近を広げてもらいましたが、限界はありました。

ということで、その次からは7シェルになっています。

今のガルモントは、6サイズと書いてありますが、ソール長を見ると298mmとなっており、旧ラングであれば7シェル相当ですね。

kaizo さんのコメント...

私の最初のモデルとサイズ選定は、「ラングのL10 Demo ZDで8シェル」でした。
ずっとRacingで7シェルだったのが、Demoで8シェル。
体力的にDemoが良いとの説明だったので、ものは試しと納得。
でも抵抗のあったシェルサイズは7を希望すると「ぎりぎりですが7でも作れます」とのこと。今思うと珍しいケースですね。
「じゃあ、Demo ZD 7シェルなのですね」と聞いたら、「7シェルならRacingにしましょう。ぎりぎり8シェルだったので、ソールサイズが大きくなって振り回される分、シェルの返りのゆっくりなDemoモデルを選びましたが、7シェルならその心配もないのでシェルの返りの速いRacingでいいです。代わりにフレックスは一段下げたZIにしましょう」
とのこと。
サイズもグレードも選び方が全然違って驚きました。

KNJ さんのコメント...

ラングとだけ言って、グレードを言っていませんでしたね。

R&Dでの最初のブーツは、X-zero9 Racing ZI 6シェル。
次が、L10 Banshee ZI 6シェル(7を拒否)。
115 Banshee ZI (評判の悪かったピニン・ファリナモデル)で7シェルになりました。

その後は、ブーツ道楽にはまってしまい?、レーシングモデルと言われるRL11(ただし、シェルフレックスはZA/ZAという、最もやわらかい設定)となりました。

現在は、Garmont G1 130 6シェルですが、シェルサイズに関しては、旧ラングの7に近いサイズになります。

ここで、なぜラングからgarmontになったかという話は、次くらいでいいでしょうかね?

マリー・テレーズ・ナディヒのファンだったということではありません。
確か、ガルモントだったはずなんだけど、本人のface bookにも、特に書いてなしなぁ…