2015年10月7日水曜日

足首の前傾角はロアシェルが決めている(その2)(写真追加&修正しました)

足首の前傾角はロアシェルが決めているという話を書いてみたのですが、読み返してみると図もなくて自分で読んでもわかりにくいですね。ある程度わかりやすくしておかないと、自分で読み返してもわからないので手を入れてみました。

まず、アッパーカフとロアシェルの関係は、通常、図1のようになっています。
図1


遊びなし(図1の状態)
ロアシェルとアッパーカフが密着して遊びがない。





これに加えて、Racetechでは、アキレス腱部分のビスと金具の使い方でもう一つポジションがつくれました。それがロアシェルとアッパーカフに遊びのあるポジションです。
それが私が使っていたSTIの前傾角の状態である図2です。

図2のようにするためには、アキレスけんの部分の金具の固定方法調整して、こんな風に使うことになります。


図2




遊びあり(図2の状態)
ロアシェルとアッパーカフに隙間があり、遊びがある。

RedSterの前傾角で大騒ぎしていたのは、結局Racetechで選択できた図1と図2の状態が、下の写真の赤い丸で囲んパーツが変更になった時に図1のポジションしか選択できなくなったためでした。



もちろん、力の伝達、エネルギーの伝達の効率を考えれば、図1の状態が基本だと思います。
しかし、それよりもポジションが自分の適正ポジションに近い図2の方が私にとっては重要で、
ATOMIC Race Techのアキレス腱のパーツ
ATOMIC Race Techのアキレス腱のパーツ その2
に書いた通り、STIを図1の状態で使ったらどうにもスキーにならなかったということです。

そのうえで、「足首を伸ばしに行っている時はシェルが後ろ側にたわんでいたのだと思います。」というのは、図2で、ロアシェルがたわんでアッパーカフとの隙間を塞ぐように後ろにのびて、高いポジションを取ることを許していたのだということを指しています。
と同時に、経年劣化でシェルが硬くなったので、ロアシェルの立ち上がり以上に足首が伸ばせなくなったという状況を推測したものです。

ちなみに今回新しいブーツでは、図1のようにアッパーカフとロアシェルが隙間なく連結された状態で、足首の前傾角が起こしていある状態になっています。なので、エネルギー伝達効率もよく、かつ適正ポジションになるように作り込んであるので、道具としてはかならずいい結果がでるはずなんですよねぇ。

あぁ。本当に足りないのは本人の技術だけになってしまいました。

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