2015年8月24日月曜日

ATOMIC RedSter FIS 150に決めました

唐突ですが、来シーズンのブーツを確定しました。ATOMIC RedSter FIS 150です。

フレックスと前傾角にあれこれ悩んできたのに、なんか最初の結論に戻ってしまっていて期待はずれかもしれませんが。

何度も書いてきた通り、
「今気に入っているATOMICのブーツにしたい。」
でも、
「RedSterの前傾角がRacetechに比べて強くなっている(正確には、シェル形状は同じで、連結する金具で遊びが殺されているため前傾が強くなっている)ことがどうしても気になってしまう。」
と悩んできました。

スキーブーツR&Dの山本さんのところで作るのは前提として決まり。そのうえで選択肢は3つ。

(1)今気に入っているアトミックブーツで、前傾角は我慢して滑りを変える。
(2)前傾角に違和感のないほかのブーツを探す。たとえばラングとか。
(3)今気に入っているアトミックブーツで、前傾角を修正する。


まず(1)。
(1)を視野に入れてブーツを購入してまでしてテストをしたのですが、その結果RedSterの前傾角は、私の感覚としては受け入れがたいと判断しました。この判断に至った理由いろいろありますが、年齢的にも対応しきれないだろう、ということも多分に含まれます。

次に(2)。
ここに心が揺れました。ところが、カンダハーの高山社長に薦められて試乗した来シーズンのアトミックのスキーを気に入ってしまい、アトミックブーツへの未練が再燃しました。もともとSTIが私のイメージ通りでよすぎたのであまりほかのブーツに変えることが想像できていなかったということもありますが。

そして(3)。
(3)はR&Dでスペシャルコースにすることを意味するので、今までは金額的な面から選択肢に入れていませんでした。
「海外からRacetechを個人輸入できる」
という情報もいただいたので、これを最有力候補にしていました。ですが、私の検索力ではgoogleで検索言語を切り替えたりもしてがんばって検索したのですが、中古のRacetechか新しいRedSterしか発見できずに断念。
もう仕方がないので、自転車用にこっそりためていたへそくり的なものをすべて吐き出す覚悟を固めました。これでもう自転車の買い替えが無期延期になりました(涙)。私の15年ものの「ロードレーサー」にはもうしばらく頑張ってもらうことになりました。


ということで、ブーツは前傾角を修正することを前提に、ATOMICのRedSter FISにしました。


さらにフレックスの130と150の選択について。

これも山本さんに相談しました。
山本さんとしては、130を推奨していました。
(私)「(130を推奨するけど、)滑ってみたらブーツがつぶれてしまってとても履けると思えない。」
という滑った感想を率直にぶつけました。

(山)「商品に設定された前傾角が、かいぞーさんにとって強すぎるのが原因。最初からつぶれているからさらにつぶれるだけ。」
(山)「かいぞーさんにとっての適切な前傾角に再設計して製作すれば130で十分。」
(山)「アルベルト・トンバも、設計より硬いブーツのフィーリングを好んだけど、結局ブーツ設計通りの柔らかいブーツのほうがいいタイムがでるとテストで確認して柔らかいものを選んだ。みんな硬いブーツのフィーリングが好きで、選びがちだけど130が適切」

(ほかにも書いちゃダメな面白い話をいくつか聞きましたが、トンバの話はSG誌にも載っていたようなので守秘義務的には問題ないのでしょう。)

とのこと。

実は、自分で実際に比較したときも、その傾向は感じていました。
「R&Dで合わせたけど、今となっては経年劣化で170よりさらに硬くなってたわまないブーツ」と、「適当にあわせた(=あっていない)けど、新品でたわみのでる130のブーツ」を比べると、フィーリングはSTIのほうがいいのですが、130のRedSterのほうがターン弧が円くていいタイムを安定して出していたんですよねぇ。ビデオで比較すると1/2旗門ぐらい速い。


そこでもう一つ自分の要望を確認。
(私)「STI-R(150)は、シェル自体がリフトアップされていて底が厚くなっている。滑ってみると、かなりしっかりした感じがして、今ではすっかりこの感触に慣れてしまっている。ノーマルのブーツソールにプレートを貼ったものとでは違うのでは?」
という疑問をぶつけてみました。
(山)「それはあるでしょう。設計上の理論値は130だけど、かいぞーさんの満足度はソールの厚さの馴れを見ても150でしょう。そこは150を選んでもよいですよ。」

(私)「それって、趣味だから最速よりも満足度を優先して150でもいいってことですか?」

(山)「いえいえ。スペシャルコースにするならば、前傾角だけじゃなくて、フレックスバランスも再設計して製作するから、150をベースのブーツにしてもデメリットはありません。対応できますよ。」

と話してもらえました。

うーむ。すごいな。こんなことまで言い切れるとは。
「再設計、構造計算をやり直して作り直す」というだけのことはある。



ということで、結論は、ATOMIC RedSter FIS 150をスペシャルコースで作るということになりました。


以下、おまけ。

毎回あれこれ聞けて山本さんとのお話は非常に楽しいですが、今回も滑りについても課題をもらいました。

(山)「昔に比べたらよくなったけど、まだ上から押している。内側からスキーを押す動きに修正してください。」
とのこと。
言い訳をすると、今シーズンはブーツが経年劣化で硬すぎて内側から押す動きでは滑ることができなかったんですよねぇ。ほんとは昨シーズンのビデオを見せたかったのですが、、、まぁ、自覚していることと同じだな、と自分を慰めました。
言い訳するより、そういう滑りをして動画で見せるしかないと。


それと、結構自信のある滑りというか、都合のいいセレクションをした気に入った動画を毎回見せているのですが、
(私)「山本さんに滑りがよくなった、って言われたことないですよ。そろそろなんかないですか?」
と冗談交じりに言ったら、
(山)「目指している基準に照らし合わせたらまだまだなんでしょう?これで満足ならいくらでもほめますよ」
と淡々と。

きびしー。その通りです。


9月19日に受け取りなので今から楽しみです。

2 件のコメント:

KNJ さんのコメント...

ATOMIC程じゃないとしても、LANGEでも前傾角は適正よりも強いんじゃないかな

kz さんのコメント...

そこは許容できるor許容する範囲かなぁと。
普通直せないし。