2017年8月7日月曜日

切替をしたらどう動くのか?

雪上をご一緒したわけではないのですが、最近コメントをいただいているytさんのblogを興味深く読ませてもらっています。

スキーの運動を文章にして説明するというのはなかなか難しく手間がかかるので、
途中で面倒になってしまう、
「知ってい人はわかるよね」的な内輪向けになってしまう、
雑誌等の受け売りになってしまう、
もしくは技術の話には触れない、
ってことになりがちだと思っています。

コーチのようなスキーを職業にしている人はノウハウ全部無料でblogに載せるわけにもいかないでしょうから、含みを持たせた書きぶりになるのは仕方が無いと思いますが、個人blogだったらもう少し踏み込んで自分の考えが出ていたら面白いのにね、と思ってしまうことがあります。

もちろん踏み込んで書けば書いたで「オマエはわかってない」とか「普通と違う」と批判されたりするリスクもありますが、無制限に公開しているわけですからそういう批判的なコメントがあるのも当然ですし、それも含めて考えるきっかけになってよかった思うようにしています。
ただ、文章が乱暴だとちょっと読むのにパワーがいりますね(笑)なので2chは読まなくなりました。コメントある人はこっちに書いて下さい。ちょい優しい感じの書きぶりでお願いします。

という私の好みがあるので、ytさんのblogは、雑誌の受け売りでもなく、動画を自分で分析した理解や、自身の感覚などオリジナルのネタがたくさん書いてあるので読んでいて面白いです。もちろん上記のリスクもわかっている感じなのがいいです(笑)



そのytさんのblogで、私がふと書いたコメントの疑問に対する回答を載せていただいたので、そのコメントをしなくてはと思っていたところです。

ただ、長文になってしまったので、コメントにはリンクを張ってこちらに本文を載せることにしてみました。

お時間があれば元の記事をよんでいただければと思いますが、ざっくりと要約すると、

切替をした後にふわっと落ちていくだけでなく、自分から力を伝えていくのである。
その動き方としては、「いかに足が腰よりも後ろに出されているか」が重要である。

と書かれていました。

この内容には全く異論が無いのですが、この「足を後ろに出す」というのはどう動きなのか?という点で読んでいて気になりました。

タイミングの話としては、切替からターンの入り口前半部分であるとしているのは異論がありません。ここを逃しては外力が強すぎて自分からは脚を伸ばすような動きはできませんので、「出す」なんてこともできません。

切り替えてエッジが雪面に噛み始めたら、そこでほっとくだけでなく、スキーを押していく動きをした方がいいというのは間違いないと思っています。トップ選手の動画を見ても一目瞭然ですし、自分で滑って見てもそのほうがスキーが走るし、グリップも強くなるし、安定します。ここも全く異論が無いところです。

ちなみに、この動画はその動きをあえてしていません。谷回りで自分から圧をいれずに流れに任せて傾けています。というのも、ターン前半部分の動き方に良くない癖がついたので、それを取り除くために、まずは素直なターン後半を作り、結果としてターン前半で動く余地がどこにどれだけあるのか再確認しよう、という意図があったからです。

なので、逆に言えば論点としているのはこの滑りで切り替えた後比較的何もしないで傾けに行っているところでどう動くのか、という話になります。

ytさんの書かれていたこの記事は動画とセットでこう書かれていました。

もし説明するとすれば、内傾角よりも見るべきところがあると思う。それは、ひざを返した直後、いかに足が腰よりも後ろに出されているかってこと。こんなに後ろに足を出せるから、トップをかませて硬いバーンを切ってけるし、振ったセットでも入ってこれるし、トップからテールまで使って強いたわみと滑らせを可能にしている。
アルペン上級者にとって外足と同じくらい大事な動きだと思う


 ytさんのところと同じ動画を貼ってます。


「足を後ろに出す」というのはどう動きなのか?とは、このときのターン弧と重心の軌道の関係はどう理解するべきなのか?というところにあります。

客観的な軌道の差としては「足を後ろに出す」というのはどっちなのだろうか?という2択。
(1)レールのようなラインより足を外側に押し出すものなのか
(2)もともと予定されたラインがあってそのうえで押していくのか

連動して主観的な感覚の差としては、
上記が(1)なら、本当に足を後ろに押し出す感覚だろうし、
上記が(2)なら、足を後ろに押し出す感覚というのは、スキーを起点に考えたら結果腰が前に押し出される感覚になるのではなかろうか?

というところが気になったところです。

ちなみに私は(2)の「もともと予定されたラインがあってそのうえで押していく」感覚が強いのですが、コーチからはSLセットで「もっとスキーを振り出してもいい」と言われるので、(1)の理解が上手くできていないのだと思っています。

仮に(1)だとしたら、がばっとずらして外に押し出すと言うより、前のターンからの連続でスキーをもっと外に向けて軌道を作り、重心を内側にいれていくのかな?
なんて悶々としていたりします。

このあたりを解決したくて悩んで滑るのですが、なかなかわかりません。
フリースキーではどっちでも滑れてしまうのでラインの規制がないと善し悪しがわかりませんし、SLセットでは忙しくて感覚がつかめません。ショートポールで考えながら滑る時間があればいいのにと思うのですが、そういう時間が作れなくて、解決しないというのが現状ですね。


ということで、ytさん、私のコメントの意味はこんなところにありました。
質問に質問で返してしまって申し訳ありませんが、このアタリのコメントが貰えるとありがたいなぁと。




3 件のコメント:

yt さんのコメント...

丁寧なご回答ありがとうございます!!
じっくり読ませていただきました!そうですよね、そこら辺の理解が難しいっすよね
ここから僕の考えを書かせていただこうと思います。

[1]だと思っています。膝を返しているときに外足に全体重を乗せていないと思うんです。
つまり、たわみによる反動でほとんど浮いている状態で、スキーが表面を削って回ってきてると思います。
動画でいえばこんな感じ
https://www.youtube.com/watch?v=RgqgmxAsZ7Q
alexis pinturault選手のパラレルスラローム切り替えスローです

浮いてるんです。実は普通に
削ってるのは表面だけ。というかむしろ、WC選手や外人レーサーは自分でスキーをフォールライン方向にねじ込んでいるようにも見えます←以前のインラインで練習を勧めたのはこの自分からねじ込む部分です

つまり、板を走らせるため、腰高に戻るために腰も前に落としてるけど、同時に足も斜め後ろに出してるから、あれだけトップから噛むし、内傾角も作れると思うんです

ちなみに、日本人選手は斜め上ではなく、横に出してしまってると思っています。

例えば、批判するのも申し訳ないほどめちゃくちゃ上手い清水大選手
同じレースに出てる外国人選手と切り替え直後の足の出し方を見比べてほしいんです
足は伸びるけど、後ろに出てこないんですね

ナショナルチーム選手・小山陽平選手・加藤聖五選手・若月隼太選手・相原史郎選手・小山慧選手・荒井美桜選手以外、全員こうだと思ってます(偉そうこの上ないですが)

ここが、世界と日本の大きな壁の一つなのかな?というのが僕の考えです

あ、ただ、[2]の選手も海外で実はいるんです。こんど「ステップターンの可能性」って記事で書きますんで、よかったらその時に~

何かご意見あったらよろしくお願いしますorzではでは~

kaizo さんのコメント...

ytさん、
さっそくのコメントありががとうございます。

ytさんが(1)を意図して書かれていたんだ、ということは
http://love-worldcup-alpineracer.livedoor.biz/archives/2767176.html
を見ても実は分かっていたのですが、ちょっと混乱するので最初の記事への返信という感じで書かせていただきました。

今回のコメントは更にわかりやすくて理解が進みました。
はやくプラスノーでもいいから試してみたいです。

日本人選手の滑りまでは分析できていないので分かりませんが、子供頃からの積み上げもあるのでなかなか難しいところなんでしょうね。オーストリアのスキーメソッドに詳しい人たちと会話すると、やっぱり考えていることとか全然違うので、テクニックに対する解釈も全然違うのでしょう。解釈が違えば結果として出てくる運動も同じにはならないはずですし。


趣味でスキーをしている身分の自分としては、Youtubeなどのおかげでいろいろなものを見比べることが出来て幸せです。

「ステップターンの可能性」はまた面白そうですね。期待しています。

yt さんのコメント...

プラスノーいいですね~そういえば、あの秘伝のワックスって試してみましたか?

解釈の違いの問題はありそうですよね~。ここで挙げた選手はみんな海外に定期的に武者修行しにいってる選手だったんすよ。後で調べてみたら。教え方の何かが根本的に違うような気がするんですよね

近いうちにあげようと思います、よろしくお願いします!!ではでは