私の昨シーズンは、軽い気持ちで「ポジションを変えてみたいと思って思ってブーツを作り直した」ところ、「やりたいことは根本的に滑り方を変えることだった」、という私の中では大事件のあったシーズンでした。
自分でも納得のいく感覚がつかめたのはシーズンも終盤になってから。やっとつかんだ感覚なので次のシーズンでもできるようにとふりかえってきましたが、それを忘れないようにメモしておこうというのが今日のお題。「歩くことからはじめてみる」といっても、ウォーキングからやりますよ、って話ではなくてスキーのイメトレの話です。
さて、いろいろと再考してきましたが、自分にとって新しい動きをつかめるきっかけにもなった「歩く」ことを基本に考えるのが良さそうだと落ち着きました。
なので、スキーをするときも基本的に手も足も前後に動かします。
体を捻る動きは、斜面を滑っているからそれによって出てくる動作で、それに逆らわないように、もしくはそれを先取りするための動作で、あくまで補助動作だと理解します。
なので、胸の向きは常にスキーの進行方向と同じにします。
■また、歩く時を思うかべると、「背筋も伸ばして歩きます。」
背中を丸めたり、腰から折ったりもしません。
「走る」という領域に入れば応用も出てきますが、「歩く」ような基本の滑りでは背中は丸めませんし、腰から過度に前傾したりもしません。
頭から足裏に体重が乗っかるポジションをキープするため、背筋も膝も伸ばします。
■さらに、歩く時を思い浮かべると、「伸ばしている足と反対の足は畳まれているし、伸ばしている足と同じ側の手が前に出ていて、反対側の手が引かれています。」
横に広げたりとか、羽ばたいたりしません。
私は日常生活で「ナンバ走り」もしていませんので、スキーでもしません。
なので、スキーで荷重しているタイミングでも、外足が伸びて内足をたたむ。
これにあわせて腕も交互に振ります。
バランスが取りやすいように両手を開きますが、その程度。
■もっと、歩く時を思い浮かべると、「体重を一番支えている時は、かかとの骨の真ん中かその少し前に乗っています。」
私の世代は「拇指球荷重で」とたくさん言われましたけど、すべてのフェーズで拇指球に乗っているなんてことはありません。体重を一番支えているときは立っているときと同じで、かかとの骨の真ん中かその少し前あたり。これはブーツの前傾角の量で若干前に移動したりしますが、だいたいこの辺。
もちろん前後の移動もありますが、その移動範囲も目一杯前に移動しても拇指球と小指球を結んだ線まで。後ろに乗っても踵の骨の真ん中まで。足を入れ替えている間は両足にまたがって中途半端なときがあるけど、体重を乗せている時はこれくらい。
そしてその前後の移動も、歩く動作に伴い移動するので、スキーにおいてもターンの動作に伴って移動します。
もちろんここではリカバリとか斜面の凹凸とかそういう応用の話はおいてシンプルに考えます。
■もう一つ、歩く時を思い浮かべると、「足首は案外伸びています。」
なので、「ブーツのタンを前に押すように」という言葉も要注意です。
ブーツの後ろに寄り掛かるような後傾は、そもそもブーツとスキーのテールがないとできない「歩く」では成り立たない動きないのでしてはダメなのですが、
足首を前にグイグイ入れるような動きも実は「歩く」にはないので、やりません。
「ブーツのタンを前に押すように」は、「ブーツのタンを前に押す(ぐらいの気持ちで大げさに動いてごらん。きっとわかるよ)」とアドバイスの省略だと私は理解することにしています。
そもそもブーツで前傾角が決まっているで、それ以上押したら跳ね返されちゃいますからね。(私はこれでハマった。私の去年の12月ぐらいの動画にそういうのがあります。)
と、こんな感じを動きのベースとして考えると、シンプルにスキーができる気がしています。
ついでに言えば、「歩く」は連続動作なので、これをイメージするとスキーをしている時も運動を途切れさせないで連続的に動ける気がする、というのが昨シーズンの実感です。
もう20年以上前ですが、ツバクロで見谷スキースクールにお世話になっていた頃、
「基本は外足だ。そして競技スキーは走るように滑るんだ。」
と見谷御大もおっしゃってました。
一応、競技スキーを志向していることから見谷御大のおっしゃるとおり「走る」をモデルにしたいところですが、いきなり応用にはいけないので、まずは基本の「歩く」ことをモデルに考えて滑っていこう。
ピスラボでもいきなり昨シーズンの続きをやろうとして、ダメダメな動きになっていたから、丁寧に組み立てていくほうが遠回りのようでいて結局近道のはず(と、毎年言っている気がする)。
さぁ、雪が降るのが楽しみだ。
自分でも納得のいく感覚がつかめたのはシーズンも終盤になってから。やっとつかんだ感覚なので次のシーズンでもできるようにとふりかえってきましたが、それを忘れないようにメモしておこうというのが今日のお題。「歩くことからはじめてみる」といっても、ウォーキングからやりますよ、って話ではなくてスキーのイメトレの話です。
さて、いろいろと再考してきましたが、自分にとって新しい動きをつかめるきっかけにもなった「歩く」ことを基本に考えるのが良さそうだと落ち着きました。
■歩くときを思い浮かべると、「たいてい手も足も前後に動かします。」
横に体を振ったり、ひねったりはしません。なので、スキーをするときも基本的に手も足も前後に動かします。
体を捻る動きは、斜面を滑っているからそれによって出てくる動作で、それに逆らわないように、もしくはそれを先取りするための動作で、あくまで補助動作だと理解します。
なので、胸の向きは常にスキーの進行方向と同じにします。
■また、歩く時を思うかべると、「背筋も伸ばして歩きます。」
背中を丸めたり、腰から折ったりもしません。
「走る」という領域に入れば応用も出てきますが、「歩く」ような基本の滑りでは背中は丸めませんし、腰から過度に前傾したりもしません。
頭から足裏に体重が乗っかるポジションをキープするため、背筋も膝も伸ばします。
■さらに、歩く時を思い浮かべると、「伸ばしている足と反対の足は畳まれているし、伸ばしている足と同じ側の手が前に出ていて、反対側の手が引かれています。」
横に広げたりとか、羽ばたいたりしません。
私は日常生活で「ナンバ走り」もしていませんので、スキーでもしません。
なので、スキーで荷重しているタイミングでも、外足が伸びて内足をたたむ。
これにあわせて腕も交互に振ります。
バランスが取りやすいように両手を開きますが、その程度。
■もっと、歩く時を思い浮かべると、「体重を一番支えている時は、かかとの骨の真ん中かその少し前に乗っています。」
私の世代は「拇指球荷重で」とたくさん言われましたけど、すべてのフェーズで拇指球に乗っているなんてことはありません。体重を一番支えているときは立っているときと同じで、かかとの骨の真ん中かその少し前あたり。これはブーツの前傾角の量で若干前に移動したりしますが、だいたいこの辺。
もちろん前後の移動もありますが、その移動範囲も目一杯前に移動しても拇指球と小指球を結んだ線まで。後ろに乗っても踵の骨の真ん中まで。足を入れ替えている間は両足にまたがって中途半端なときがあるけど、体重を乗せている時はこれくらい。
もちろんここではリカバリとか斜面の凹凸とかそういう応用の話はおいてシンプルに考えます。
■もう一つ、歩く時を思い浮かべると、「足首は案外伸びています。」
なので、「ブーツのタンを前に押すように」という言葉も要注意です。
ブーツの後ろに寄り掛かるような後傾は、そもそもブーツとスキーのテールがないとできない「歩く」では成り立たない動きないのでしてはダメなのですが、
足首を前にグイグイ入れるような動きも実は「歩く」にはないので、やりません。
「ブーツのタンを前に押すように」は、「ブーツのタンを前に押す(ぐらいの気持ちで大げさに動いてごらん。きっとわかるよ)」とアドバイスの省略だと私は理解することにしています。
そもそもブーツで前傾角が決まっているで、それ以上押したら跳ね返されちゃいますからね。(私はこれでハマった。私の去年の12月ぐらいの動画にそういうのがあります。)
と、こんな感じを動きのベースとして考えると、シンプルにスキーができる気がしています。
ついでに言えば、「歩く」は連続動作なので、これをイメージするとスキーをしている時も運動を途切れさせないで連続的に動ける気がする、というのが昨シーズンの実感です。
もう20年以上前ですが、ツバクロで見谷スキースクールにお世話になっていた頃、
「基本は外足だ。そして競技スキーは走るように滑るんだ。」
と見谷御大もおっしゃってました。
一応、競技スキーを志向していることから見谷御大のおっしゃるとおり「走る」をモデルにしたいところですが、いきなり応用にはいけないので、まずは基本の「歩く」ことをモデルに考えて滑っていこう。
ピスラボでもいきなり昨シーズンの続きをやろうとして、ダメダメな動きになっていたから、丁寧に組み立てていくほうが遠回りのようでいて結局近道のはず(と、毎年言っている気がする)。
さぁ、雪が降るのが楽しみだ。
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