2016年6月5日日曜日

スキーブーツR&Dのスペシャルブーツの感想(その2)

以下の様に書いて締めた、スキーブーツR&Dのスペシャルブーツの感想(その1)の続き。


「上記のとおり、たしかにスペシャルコースのブーツは、私にとって素晴らしい結果をもたらしてくれました。

しかし、この「スネの前傾角を起こす」という変更は非常に影響の大きい変更で、私自身、実際に滑ってみて初めてこれが劇薬なんだということがわかりました。
そして、なかなか頭も体も追いつくことができず、滑り方を見失って、
「このブーツはオレには手に追えない代物だったのか!?」
と頭を抱えて路頭に迷っていたのでありました。」



このblogでは、自分が落ち込まないようにするためもあり、あまり表だって「このブーツは手に負えないのか?」ということは書かないようにしていましたが、実際にはかなりつらい日々がつづきました。今回のはそのだめっぷりを振り返って書いてみます。

たとえば、「ポジションを模索中。というか五里霧中。
ここでは、淡々と冷静を装って書いていますが、内心引きつっています。
というのもベーシックコースのブーツの時は、1本目からその出来映えに感動したのですが、このスペシャルコースのブーツは全然手応えがなかったんです。

作り笑顔の動画

「まさかの3度目の狭山スキー場かな。今度は三脚でビデオを設置か。」

と書いて締めたのですが、とれたビデオがあまりに悲惨だったので、滑った翌日に書いた
ATOMIC STIからRedSterに乗り換えてみた
ではビデオのことは見事に無かったことにして触れていません。

「まだ滑走日数が少ないので、滑りとしてどうこうではなく、その履き心地の観点での感想です。」というのは、本当にそれしかわかっていなかったというのもありますが、滑りについてはまさに逃げに走った一言でした。

今回このエントリを書くためにビデオを編集してまとめてみてみましたが、やっぱり見所はありません(笑)。スキーブーツR&Dの山本さんからも「ブーツが機能しない方向に機能しない方向に動いていますね。」と苦笑いされました。


以降、あせりもあって滑り込んでいくものの手応えがない日々が続きます。

さて、何を間違っていて、何がわかったのか。
ここを整理しておかないと来シーズン、またはまってしまうかも知れません。ここからが本題です。

今回のブーツでは足首の前傾角を起こしています。足首の前傾角を変更すると、この図や写真の通りポジションが大きく変わります。


実際の写真でも膝も伸びていて腰が高いことが確認出来ます。
何気なく立っても足首も膝が伸びて腰高です。

もちろんこれを狙って今回のブーツを作ったのですが、このようにポジションを大きく変えた結果、動きがどのように変わるか、というイメージが曖昧なままで滑り初めていました。つまり、足を伸ばすことは意識していても、前後の動きがどうなるのかを具体的にイメージしてなかったので、無意識に今までの感覚で体が動いてしまいました。

どういうことかといえば、「作り笑顔の動画」を見て貰えるとわかりやすいのですが、一生懸命古いブーツと同じ感覚で滑ろうとします。ブーツの前傾角を起こしたので、ニュートラルポジションでも今までより足首が起きていますが、膝や股関節の角度は今までと同じことをしようとしているので、足首が起こされた分だけ後傾になって、不安定になっています。

この不安定感を解消するために、
シーズンインキャンプで収穫あり」にも書いた通り、この後しばらく一生懸命、上半身を前に被せてみたり、足首の前傾を強くしたりしていますが、私が選択した解決策は間違っていたので、微妙によくなるものの、根本的ないい手応えはありませんでした。

特に、ブーツの前傾角よりも自分の力で「足首を前傾させること」は、結果的に自分で昔のブーツと同じ状態を作り出そうとしていた行為で、なんのためにこのブーツにしたのかよく分からない本末転倒な対策でした。
もちろん、ブーツの前傾角より強くブーツを前傾させるので、跳ね返されてしまいますので思ったように動けません。



苦しんでいます

まだ苦しんでいます



足首を前に入れやすくするために、もっとフレックスを落とすべきだと考えて、スペシャルコースにある再調整に臨んだのでありましたが、すでに書いた通り、

滑りがダメ。ブーツの再調整は延期。」となるわけです。

長くなってきたのでまだ続きます。

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