2014年12月23日火曜日

バキュームフィットとメモリーフィット

ブーツおたくの素人のざれごとなので、新橋の居酒屋でよぱらったサラリーマンが、イチローのバッティングフォームの改良を語っているのが聞こえてきちゃったぐらいの感じで読んでください。



シェルの熱成形ブーツが投じられて何シーズンか立ちました。

バキュームフィットとメモリーフィットのどっちがいいんだろう?という話もありますが、作っている様子を見る限り大きな差は無いんじゃないかと思います。

本当にバキュームならすごいですよ。こんなのですから。
参考:バキュームフォーム

でも、こんなのやったら遊びがなくて足がおかしくなっちゃいますし、隙間があったらバキュームフォームなんて出来ません。そもそもプラスチックに熱をかけて膨らますのは簡単ですが、縮めるのはすごく難しいというか現実的には出来ません。上のバキュームフォームだってプラ板は薄く伸びています。

実際にバキュームフィットは、膨らむパッドで上から押さえつけているだけで、バキュームしていませんしね。


おそらくATOMICの考え方は、最初に細目のブーツを作っておいて、誰でもこれを履けば基本的に膨らませて対応出来るだろうと提供しているのだと思います。
フィッシャーだって、どこにも書いてないですが結局は同じ考えで、細いブーツを用意していて膨らませて対応しているはず。あのバキュームフォームは営業的な視覚効果以上の効果は無いんじゃないかなぁと思ったりもします。

だからフィッシャーがダメなんて言うつもりはないし、もしかしたら違いがあるのかも知れません。
でも、メモリーフィットもバキュームフィットも同じような完成度だろうから、この違いだけでアトミックを辞めてフィッシャーにする、というほど重大な影響はないだろうなぁと思いました。

某ショップがアトミックブーツでもバキュームしてくれるというのもありましたが、それもあんまり関係ないんじゃないのかな。


と、新橋のサラリーマンのはずが、子供の感想文のようだ。




ATOMICブーツをメモリーフィットで合わせているところ見てきました

後輩がブーツを作るのにつき合ってカンダハーに行ってきました。

彼女の足は、ビー玉みたいな凶悪な舟状骨ある困った足でした。
なんでも、昔やっていた陸上競技の時にできたらしく、レントゲンで見ると骨が1個余計にあり、外科手術で摘出する選択肢もあったそうです。


そこを今回メモリーフィットでやっつけてきました。
成果は上々で、本人は真っ直ぐ立てるようになってビックリしていました。

作業をみていての私の感想としては、人に勧めるならコレだな、ということです。
理由は、主に以下の3つです。
① 費用負担が軽い
② 履き手側に必要なスキルがほとんどない
③ 短時間で出来上がる

①は、ブーツの値段にチューン代も入っています。つまり普通のブーツの値段です。ブーツチューンは金をかければ偉いなんてことは無いのでいいですね。

②は、痛いところの申告とかが不要なところがいいです。昔ながらのブーツチューンは、たいていの場合、ショップで手作業でガリガリ削ったり、熱で出したりして
「どう?」
なんて聞かれたりします。でも、
「どう?」
なんて聞かれてもブーツチューンマニアでも無い限り、前よりいいことは分かるけど、足りているかどうかなんて滑って見ないと分からないんですよね。なのでこの辺の知見をスキーヤーに要求しないところがすばらしい。

③は、なんとまぁ、30分ぐらいで出来るんですよ。コレ。当日持ち帰ることも可能です。

と、いいことずくめ。

ただ、どこのショップでもいいかというとそんなこともないということもよく分かりました。
フォーミングインナーと一緒で、足の形に合わせてパッドを張ってより大きく出すところ決めるのですが、このパッドの形、大きさ、張る場所は、担当する店員さんの腕に大きく左右されます。これがいけてないと全然ダメでしょうね。

人に依存する部分がだいぶ排除された仕組みですが、まだまだプロ知見が必要です。
なのでショップ選びは慎重に。

あとは、多くの人はこれで十分だと思いますが、例えば、より正確にセンターを出そうするとか、精度の高いことを考えると、これでは対応できないこともあると思います。
でも、私を含め多くの人はこれでいいのだろうと客観的には思います。

一方で、このすばらしい仕組みをもってしても、R&Dの山本さんに作ってもらうブーツのすごさにはかなわない気がします。考え方が根本から違いますからね。ということで、私はしばらく山本さんのところでブーツを作り続けそうです。



まず、オーブンで温めます。

しばらくすると、見るからに熱で柔らかくなってテロテロになります。

バックルなど金属部分はとんでもなく熱くなっているので触らないように注意されます。
チューナー側は厳重な手袋をしての作業です。


踵をいい場所に入れてもらってからバックルを締めてもらいます。

後は冷凍庫から取り出した保冷パックで冷やします。
このとき局所的に冷やさないで、全体を冷やしていくことががむら無く固めるために必要なんだそうです。

もちろん両足を。

できあがりですぱっと立っている写真がないのはすみません。撮り忘れました。

佐藤翔キャンプいってきました

佐藤翔さんのSOAR Ski Racingのキャンプに参加してきました。

日程があわず、狭山の次がいきなりのポールトレーニングでしたが、思いの外いい感触がつかめました。

翔さんのセットは、練習の課題設定にぴったりあった内容で非常にいいトレーニングになります。私はGSスキーが苦手なのですが、今回だいぶ感触がつかめた気がします。これからフリーで1,2日滑り込めば調子もよくなりそうな期待がもてました。

自分がGSスキーが苦手な理由は簡単で、乗れる日と乗れない日があると。つまり回せない日があるんです。この要因もだいたいわかっていて、R>27のスキーに対して、ついつい小さいターン弧で回りたくなってしまい、スキーより先に内側に身体を倒してしまうからダメなんだと思います。これは言葉を変えると、スキーの実際のターン弧と、自分の作るべきターン弧の感覚が合わないのが最大の問題なのです。
と分かっていてもなかなかコレが合わないから苦手なわけです。

ところが今回は、翔さんが立てたセットがインターバルや振り幅が絶妙で非常にわかりやすかったおかげで、このスキーで描くべきターン弧が見えてきました。

おかげでR>27でも内側に倒れることなく、外スキーに力を伝えながら傾くことができるようになってきました。とりあえずターン弧の大きさがわかったので、次はSLスキー並みに早いタイミングで仕掛けられるようにしたいところです。

CSCF Ski Racing 2015のこんな感じのイメージで。
ちなみに動画の続きが見たい人はAppAtoreで買って下さい。

2014年12月14日日曜日

アームガード

s_takkyさんにも薦めていただいたアームガード。
やっと購入しました。
カンダハーオリジナルのカーボン製です。
小さいけど、手足短いから邪魔にならなくていいかなと。


会社のスキー部の後輩と待ち合わせで、これから彼女のスキー、ブーツを選びます。

2014年12月13日土曜日

やっぱりプレチューンは要りますね

春に購入したうちの奥さんのスキーをチューンナップしようしました。

私の作業順序は、ボーダーカット、波目ファイルでサイドエッジの角度を作る、ベースエッジを作る、サイドエッジを仕上げる、とこんな感じです。

盛大にボーダーをカットし、



ささくれたところも綺麗に処置しました。


機械仕上げの後も波目ファイルで無くしました。
数箇所あったエッジの焼きも、




ダイヤモンドファイルで落として、サイドエッジの面も作りました。

さて、ベースエッジ作るかな、とゲージをあてると、、、エッジがかなり高い。。。。

ソールもいじらないといけないぐらい凹んでるなぁ。




これはもうプロに任せないとだめだな。時間ないし。
今回は手に負えないほどのエッジの焼きはなかったのですが、ソール側は作業量的に無理。
ATOMICは4戦4敗。全部プレチューン行きです。

最初にフラットゲージでチェックすれば半端に手を付けないですんだんですけどね。
けちらず、プレチューン出さないと。
幸い、今年は2月までは家族しないので時間的には間に合いそうです。